【野球】新たなフォームでピカリと冴えた選球眼
「ボールが見えていた。どんなピッチャーでも打てる気がした」。
関西大の西田(4年)は自身初の首位打者を獲得した昨季を振り返る。
元々選球眼に優れ、ボール球の見極めに自信があった。試合に出たいという気持ちで練習を続け、1年生の秋からスタメンとして試合に出場。昨年の秋季リーグ前、春までの上体が前に傾いていたバッティングフォームを、ボールをしっかり見るために重心を後ろに置くように変えた。すると、バッティングの感触がより掴めるようになった。
昨年について西田は「出来すぎ。そこまで結果が出るとは思っていなかった」と謙虚に語る。しかし、完全に満足しているわけではない。秋季リーグ戦通算打率.429と数字を残すことができたが、その多くは単打であった。昨年11月16日に行われた第46回明治神宮野球大会では、強豪校のピッチャーの投げる球速の速いボールに振り負けている印象が残ったという。「神宮では思うような結果がでなかった。もっとスイングスピードを上げるためにバットを振る量を増やさなくてはいけない」。
大学野球人としては最後の一年。チームとしてリーグ2連覇を狙う重要な年になる。迫る開幕へ期待と不安を入り交えながらも、個人の目標については「もう一度首位打者を取りたい」と意欲を見せた。
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