公益財団法人大学コンソーシアム京都が行っている単位互換制度に、来年度から「京都世界遺産PBL科目」が加わる。世界遺産と大学を多く有する京都ならではの取り組みだ。

 清水寺や二条城、東寺といった6社寺城と同志社大や立命館大をはじめとした7大学が協力し、8科目が開講される。単位互換制度に参加する約50校の学生は、どの科目でも受講が可能だ。制度には京都府下ほとんどの大学が参加している。 

 PBLは「Project Based Learning」の略。科目の内容は、京都にある世界遺産の持つ特徴や課題をグループで発見し、解決策などを提案するというものだ。

 世界遺産の関係者からオリエンテーションを受けた後、課題などを洗い出す。また、調査への足がけとして、事前講習やインタビューのトレーニングも行われるという。フィールドワークや議論を重ねた後、2015年度は12月5日の成果発表で1年の集大成を見せる。

 単位互換制度を利用する際は出願が必要だ。前期の出願期間は3月下旬から4月上旬で、大学によって異なる。