ニコニコ動画やYoutubeで公開されている謎の自主制作アニメ「寿司くん」。お寿司の妖精である寿司くんのクスリと笑える毒舌が特徴だ。寿司くんの制作者も「寿司くん」を名乗る。一体何者なのだろうか。

「始まりは落書きから。始めはアニメーションにするなんて考えていなかった」と、寿司くんの生みの親・小山拓也さん(大阪芸大・4年)は話す。何かアニメーションを作ろうと思った際に、以前描いた落書きを思い出し起用した。小山さんは映像学科に所属。自身を寿司くんと名乗り、「寿司くん」名義でアニメーション制作の他にミュージックビデオや子ども番組の制作など幅広いジャンルの映像制作を行っている。
アニメ「寿司くん」は2013年2月に公開され、現在24話まで配信。8話の「サブカル女子」を公開後、キュウソネコカミやゲスの極み乙女など有名バンドのTwitterで紹介され再生回数が急上昇。総合で150万回再生を越えた。「ネット上に公開した作品に対して反応があるとうれしい。視聴者の反応のために作品制作を頑張っている」。
甲子園テレビ中継内にて昨年8月に放送された大阪芸術大学グループのCMにも大抜擢。小山さんが手がけた「野球ボールくん」編が茶の間をにぎわせた。
昨年10月4日には、寿司くん presents “OH! sushi-jya-night 2014”を主催。ゆかりのバンド5組のライブの他、新作上映やグッズ販売を行った。チケットは即完売し、150人以上を動員するなど、大盛況だったという。また、今年4月19日にもLoft PlusOne West(大阪市中央区)でイベント開催が決定している。小山さんも出演する予定だ。
小山さんは「(寿司くんの他にも)さまざまなジャンルの映像作品に挑戦したが、次はミュージカルに挑戦したい。将来はフリーで活動できたら」と意気込む。今後はどんな活躍を見せてくれるのだろうか。

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