スマトラ島沖津波 アプリで記憶共有
京都大学地域研究統合情報センターの山本博之准教授らは、2004年にインドネシア・スマトラ島で発生した大津波に関する3種類のスマートフォン用アプリを開発した。アプリは昨年12月に公開された。
アプリは「アチェ津波アーカイブ」、「アチェ津波モバイル博物館」、「アチェ津波被災地メモリーハンティング」の3つ。「アチェ津波アーカイブ」は地図上に被災後の写真や生存者の証言などを表示。「アチェ津波モバイル博物館」には各地の被災直後や復興過程の写真などを保存した。「アチェ津波被災地メモリーハンティング」はカメラのファインダー上に半透明に加工された過去の写真を表示させ、同じ構図で撮影できる。
スマトラ島北端のアチェ州は津波によって甚大な被害を受けた。同センターの西芳実(よしみ)准教授は、「国や地域を越えて被災経験を共有できるようにしたい」と話す。津波ツーリズムや防災教育への活用に期待している。
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