◇関西大学Aリーグ(23日 宝が池球技場)
<第6節>
○立命館大28-15京都産業大●

 立命大が4節ぶりに勝利した。7-15で迎えた後半、開始直後にWTB蔵田がインターセプトから左中間にトライを決め1点差に追い上げる。さらに後半13分、再び蔵田がトライを決め逆転。相手の反撃も封じ、逃げ切った。京産大は第6節で初の黒星を喫した。

 長い長いトンネルを抜けた。3節ぶりの勝利。「勝てて本当によかった」と中林監督。選手らはフィールドで喜びを爆発させた。
 
 前半はこれまでと変わらず。先制するも逆転されて7-15で前半を折り返す。リードされて迎えた後半、流れを変えたのは蔵田だった。後半開始直後にインターセプトから独走し、左中間へのトライを決める。このトライで波に乗った立命大。後半13分に再び蔵田。CTB市原が蹴ったボールを抑え、右隅に逆転トライを挙げる。試合終了間際にはWTB宮田のトライで突き放すなど京産大に隙を見せず、ここまで無敗の京産大に初めて土をつけた。

 これまで長い間、勝利から遠ざかっていた立命。中林監督は「試合前に勝つことへのプレッシャーがあった」と明かす。監督が「勝つことでしか解消されないプレッシャー。この勝利は大きい」と話せば、蔵田も「勝って流れが変わっている」と変化を感じ取っていた。

 次戦は同志社大とのリーグ最終戦。優勝争いとはいかなかったが、同じ京都の私大同士、熱戦が期待される。「自分たちのプレーを意識したい」と蔵田。調子を取り戻したディフェンディングチャンピオンが同志社を叩きのめす。