vol.226 美味しいビール味わって クラフトビアサークルCrown
「世界には100種類以上のビアスタイルがある」と話すクラフトビアサークル「Crown」代表の田中志弥(ゆきや)さん(神戸大・3年)。今年9月にCrownを立ち上げ、大阪や京都で行われたクラフトビールのイベントに参加してきた。今後は自らイベントを企画し、学生にさまざまなビールを広めようと意気込む。
現在のCrownのメンバーは、神戸大を中心に京都大、大阪大、関西大、立命館大、近畿大、龍谷大の学生ら。TwitterやFacebookでイベントを告知し、集まった学生らでお酒を飲むのが主な活動だ。お酒を飲むと言っても、飲み放題で安いお酒を何杯も、というわけではない。さまざまな種類のクラフトビールをじっくり味わって飲む。ビールの種類について田中さんが説明しつつ、飲み比べをすることもある。
クラフトビールは、日本では「地ビール」と同じような意味で使われている。ビールの世界大会「World Beer Awards(WBA)」などで金賞を受賞している「箕面ビール」もクラフトビールの一つ。大手企業が製造するビールとは異なり、小規模生産で、多品目なのが特徴だ。「大手企業のビールとは、飲めば分かると言っても良いくらい味が違う。甘いものもあるし、酸っぱいものもある」と田中さん。「ビールの原料は基本的に水と麦とホップ。それでここまで味が違うと思うと、奥が深い」。
若者のビール離れについて田中さんは、飲み放題で提供される安いビールを嫌いになり、結果としてビールを飲まなくなる学生が多いのではと考える。「飲み放題が悪いとは言わないが、それしか知らないのは寂しい。クラフトビールは普通のビールより値段が高いが、2、3杯で満足できて、結局飲み放題と値段はそんなに変わらない」と話す。「いろいろなビールがあることを学生に広めたい」。Crownは今後、学生がさまざまなクラフトビールを楽しめる場を提供していく。 (聞き手=根原直希)
vol.226
コメントを残す