関西学生サッカーリーグは9月27日から28日、後期第3節を行う。首位の阪南大は大阪学院大と、2位のびわこ成蹊スポーツ大は同志社大と、3位の関西学院大は桃山学院大とそれぞれ対戦する。4位以下も勝ち点差が拮抗している。

 優勝候補の筆頭だとされてきた関学が3試合勝利なし。ここにきてまさかの失速だ。昨季のリーグ得点王で五輪代表候補にも挙がっているとされるFW呉屋。さらに昨年U―19日本代表に選出されたMF小林。豪華なタレント陣を他にも多く抱え、夏の全国大会ではチーム初となるベスト4、天皇杯ではJ1の神戸を倒す番狂わせを演じた。チームは絶好調だと思われ、誰もが5年ぶりとなるリーグ優勝を夢見ていた。しかし2節を終えて首位との勝ち点差は「7」。もちろんこれで優勝の可能性が消滅したわけではない。「優勝を目指すうえで、もうこれ以上は落とせない」。MF徳永は21日の同志社戦で敗れた後に語った。

 後期2節を終え、その関学を抑えてリーグ首位を走るのは阪南大だ。Jリーグで現在活躍する選手を数多く輩出してきた関西の名門。昨季はインカレ(全日本選手権)優勝の大阪体育大に及ばず2位に終わった。「今年こそは」というチームの中心となっているFW河田は得点数、アシスト数ともにリーグ上位を走る。 

 もちろん注目チームはこの2チームだけではない。

 まさかの残留争いを強いられている関西大。チームの鍵を握るのは1年時から試合に出場しているMF和田だ。残留できるかどうかは攻撃の中心として活躍する彼に懸かっているだろう。

 さらに昨季リーグ優勝とインカレの2冠を達成するも今季は中位に留まる大体大。リーグの中断期間中に行われた関西選手権では準優勝するなど徐々にチームの調子を上げ、今後は台風の目になる可能性を十分に秘めている。

 優勝争いからも残留争いからも目が離せない。最後に笑うのはいったいどの大学だろうか。