日中友好を願い、立命館大の中国人留学生が学内でフリーハグを敢行した。「せっかく留学に来ているのだから、友好的であってほしい」。中国留学生学友会長の馬佳慧(マ・カエ)さんに話を聞いた。

 日本と中国。両国は対立も多い。だが「一般の人たちは、本当は友好を求めているんじゃないか」と考えて行ったフリーハグは、日本人学生に好意的に迎えられた。

 晴れた5月上旬の日中。30分ほどの時間だったがおよそ80人の学生と抱擁を交わした。「トラブルは一切なかった。日本人は少しシャイですね」と馬さんは笑う。
 
 留学生学友会には、フリーハグをきっかけに日本人の友人が増えたメンバーもいる。「友好を願う中国人の存在を日本人学生に知ってほしい。1人でもフリーハグで考え方を変えてくれれば成功だと思う」。さらに友好の輪を広げていくため、今後も続けていく考えだ。