【野球】【6・7月号掲載】立命 4季ぶり優勝
「全国大会出場は考えていなかった。本当に勝ったのかという気持ち」。松岡監督は優勝を驚きながらも喜んだ。
関西学生野球春季リーグ優勝決定戦、立命館大―関西学院大が5月27日、皇子山球場で行われた。立命は延長14回、4番高島の三塁打が決勝打となり、8―5で粘り勝ち。4季ぶりの頂点に立った。
今季、立命優勝のカギを握ったのは最終節の同志社大戦。7節終了時点で関学に勝率でわずかにリードされ、2連勝すれば勝率で関学を上回り優勝だが1敗で関学とのプレーオフ、2敗では優勝を逃すという、最終節の結果がそのまま優勝につながる状態にあった。
初戦を引き分け、2戦目を落とし、後がなくなった。負ければ終わりの3戦目。初戦から2番スタメンの山足がこの日は1番起用。「今が一番調子が良い」との言葉通り、3回に決勝の本塁打を放ち1―0で逃げ切った。4戦目は、山足の適時二塁打、9番桜井の適時三塁打などで勝利。関学と並び、優勝決定戦が行われることとなった。
優勝決定戦に先発したエース桜井は今季無敗。リーグ最多の6勝を挙げ、最優秀投手賞と最優秀選手賞に初めて選ばれた。同志社大戦で、4戦中3戦で先発し合計23回356球を投げ疲労がたまる中、「完投したい気持ちがあった」と、マウンドに立った。
今季唯一第3節で勝ち点を落とし、チーム内の優勝に対するモチベーションが下がった時期もあったが、ミーティングを重ね雰囲気は一転、優勝に向け団結した。主将の古川敬が「今年のチームは粘り強く、負けん気の強い選手が多い」と言うように、ここ一番での勝負強さが、立命を優勝へと導いた。
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