◇関西学生サッカー前期リーグ第8節(2014年6月15日 J-GREEN堺・メインフィールド)

<関西学院大2-1大阪学院大>関学がなんとか勝利をつかんだ。終了間際の89分に先制するも、アディショナルタイムに失点。しかし直後のCKで混戦からFW呉屋が押し込み、2-1で競り勝った。呉屋は今季の公式戦で出場した全11試合で連続ゴールとなった。

 最後のワンプレーだった。MF小林のCKにDF井筒が頭で合わせる。相手GKが弾く。MF徳永が詰めるも、再び弾かれる。そしてこぼれたボールはゴール前やや左へ。そこにフリーで待っていたのが呉屋だった。「アイツにはゴールへの嗅覚ってものがある」。主将の福森は舌を巻いた。

 誰よりも決勝点を渇望していた。大院大の中央を固めて守る戦術に攻めあぐねる中、エースストライカーは「自分がどうにかしないと」。ところが先制のチャンスだった88分のCK。フリーで放ったヘディングシュートはポストに嫌われた。「ものにしなければいけなかった」。その分、土壇場での決勝点は気持ちがこもった力強いシュートになった。

 11日に全日本大学選抜の一員としてU-21日本代表との強化試合を終えたばかり。シュートチャンスを作り出せず、「周りに生かされているだけじゃなくて、自分で打開しないといけない」と悔しがった。

 だからこそ、この日は本人の口から「物足りない」という言葉が何度もこぼれた。高いレベルを経験したからこそ生まれる向上心は、連続試合得点という記録だけで満足させない。「まだまだ、上を目指していける」。

【前半】関学0-0大院大
【後半】関学2-1大院大 
【試合終了】関学2-1大院大
【得点】関学:DF福森(89分)、FW呉屋(※90+3分) 大院大:DF小見(※90+1分)
(注)得点時間の※はアディショナルタイム

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