【野球】京大 劇的サヨナラ 9回3連打の猛攻
関西学生野球春季リーグ第3節近畿大−京都大の2回戦が、4月20日皇子山球場で行われた。8回2安打と近大エース宝利に完全に抑えられていた京大。反撃の糸口が見えない中、冨田、田中は近大打線を1点に抑える継投で味方の援護を待つ。0−1で迎えた9回、1番佐藤の右前打を皮切りに3連続安打でサヨナラ。2−1で近大を下し、第3戦へ希望をつないだ。
近大との1回戦で敗れ、勝ち点獲得に後がない京大。近大の先発宝利の前に沈黙していた打線がようやく9回に奮起し、劇的な勝利を飾った。
1回、京大の先発冨田は1点を先制されるも、好機を与えない安定した投球で追加点を許さない。さらに4回以降は前日111球を投げた田中が継投。田中は「今季一番の感触」と、近大打線をわずか3安打に抑え、完璧な投球を見せる。
打線は8回まで2安打と先発宝利を打ち崩すことができない。反撃が始まったのは9回裏。一死から2番松尾の適時二塁打で同点とする。「決めようと思った」と、一死二塁のサヨナラのチャンスで打席に入ったのは3番前川。カウント1-2と追い込まれるも、「追い込まれたからこそ、逆に開き直れた」と高めの直球を捉え、打球をライト線へ放つ。これが決勝打となり、11年ぶりのサヨナラ勝利を鮮やかに決めた。「クリーンナップだから打たないといけないと思った」と前川。勝ち点獲得へ望みをつなげた。
近大 100 000 000=1
京大 000 000 002×=2
【近大】●宝利−谷村
【京大】冨田、◯田中−小野
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