「今、就職情報サイトは岐路に立たされている。このCMはリクナビが勝負に出るという表明ではないか」。人材コンサルタントの常見陽平氏は分析する。2016年卒の学生から就活の解禁時期は3年生の3月になる。選考の短期化も予想され、学生側も企業側も従来の戦略では臨めなくなる。優秀な大学の学生を確保するために、企業は就職情報サイトよりも、ターゲット校などでの広報活動に力を入れ始めているという。学生にとってもエントリーのために利用するだけで、「企業を知る」という要素は薄くなっている。  そうした危機の中「これまでと同じだと思われてはいけないと、リクナビは炎上覚悟でCMを流した。新機能を備えた独自路線をアピールし、今後も使う価値のあるサイトだと示したいのだろう」と常見氏。対して、リクナビの後を追うマイナビは芸人・有吉弘行氏が就活生に語りかけるCMを放映。例年通りのスタンスだ。一見「ネタ」的要素の強いリクナビのCMだが、マイナビよりも一歩先に行こうとする姿が見えた。  【関連記事】 全身就活 上 就活がつくる「意識高い系(笑)」 http://www.unn-news.com/news/201310034782  全身就活 中 「非リア」でも内定取れます! http://www.unn-news.com/news/201311254934