◇第67回ライスボウル(2014年1月3日 東京ドーム)

<関西学院大(学生代表)16-34オービック(社会人代表)>3年連続して同じ顔合わせとなった一戦。過去2年敗れていた分のリベンジを果たしたかった関学だったが、今年も悔し涙を飲んだ。第1Qは同点で折り返したものの、その後は相手ランプレーに対処しきれず。徐々に点差を広げられ第4Qの追撃も実らなかった。

 12年ぶりの日本一を目指した関学。栄光は相手の強烈なラン攻撃に阻まれた。鳥内監督も「止められる人材がいない」と話した通り、相手のラン攻撃に関学はなすすべもなかった。オービックのランでの獲得ヤードは265ヤード、関学のラン獲得ヤードの5倍以上にのぼった。第2Qに勝ち越しのTDをランで獲得されると、その後2つのTDもランでの献上。主将のDL池永も「どの選手が走っても強い、ゲインされる」と嘆いた。

 オフェンスでは要所でのショートパスが決まらず。QB斎藤は「相手からのプレッシャーが予想以上だった」と振り返った。パントフェイクなど奇策を織り交ぜてのオフェンスだったが、対策を尽くされ得点には結びつかなかった。

 社会人との力量の差はつまらず、関学はまたも悔いを残したままシーズンを終えた。「後輩には絶対この三年分の借りを返してほしい」と思いを託した池永。来年度もチームに残る斎藤は「組織力やプレーの精度で対抗すれば」と糸口を見出す。体格や個人の技量での社会人との差はすぐには埋まらない。いかにチームとしての完成度を高められるか、社会人に対抗しうる手だてはそこにある。

【第1Q】オービック7−7関学
【第2Q】オービック10−0関学
【第3Q】オービック7−3関学
【第4Q】オービック10−6関学
【試合結果】オービック34−16関学

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