【サッカー】大体大 28年ぶり全国優勝
◇第62回全日本大学サッカー選手権大会決勝(2013年12月25日 国立競技場)
<大阪体育大(関西第1代表)3-1国士舘大(関東第4代表)>大体大が国士舘大を下し、頂点の座に立った。先制を許しながらも、前半終了間際にMF山本が同点ゴール。山本は後半にも2点を追加し、ハットトリックを達成する活躍を見せた。大体大の全国優勝は28年ぶり2度目。また、今大会の最優秀選手賞には山本が選ばれた。
「仮に0-1で折り返しても逆転できると思っていた」。先制された場面での心境を聞かれたFW伊佐はこう答えた。すでに今大会2度の逆転勝ちを経験していたチームの自信の表れか。ビハインドを背負っても焦ることなく、ラインを高く保って素早く前線に預ける大体大のスタイルを貫いた。
この日も2枚看板のFW澤上と伊佐はマークされた。特にここまで6得点の澤上へのチェックは激しく、90分で1本しかシュートを放つことができない。それでも「その分、國吉や丈二(MF池上)が空いていたからそこを使おうと話し合っていた」(ゲームキャプテン・DF池永)。中盤の選手らが果敢にチャンスメイクし、山本はハットトリックを達成。澤上も「周りの選手たちで点を取る形を作れてよかった」と満足そうだ。
「よくここまで来られたと思う」と胴上げされた坂本監督。改修前最後の国立で宙に舞い、表情は晴れやかだった。
◎山本ハット 試合決める
山本が大車輪の活躍だ。持ち前の切れ味鋭いドリブルを生かして3得点と大暴れし、一躍国立のヒーローとなった。
圧巻なのが終盤の3点目。左サイドで澤上からパスを受けてPA内に持ち込むと、左足のフェイントをはさんで縦に突破。相手DFを置き去りにし、フリーでシュートを放った。「中に入って縦に入ってとランダムだと相手も読めなくなる」。狙い通りのゴールで試合を決定づけた。
「2トップにはマークがつく。だから中盤が点を取らなければいけないと思っていた」と山本。ハットトリックでその意気込みを実らせたのも、大会MVPにふさわしい姿だ。
【前半】大体大1-1国士舘大
【後半】大体大2-0国士舘大
【試合終了】大体大3-1国士舘大
【得点】大体大:MF山本3(※45+2分・47分・90分) 国士舘大:FW服部(24分)
(得点時間の※はアディショナルタイム)
大会表彰者:
最優秀選手 山本大稀(大体大・MF)
ベストFW 澤上竜二(大体大)
ベストMF 國吉祐介(大体大)
ベストDF 坂本修佑(大体大)
ベストGK 村上昌謙(大体大)
この記事に関する写真はこちら:https://www.facebook.com/photo.php?fbid=718227171520619&set=a.588528491157155.1073741833.430773716932634&type=1&theater
コメントを残す