◇第68回毎日甲子園ボウル(2013年12月15日 阪神甲子園球場)

 関西学院大が日本大に23-9で勝利し、甲子園ボウル3連覇を達成した。関学は第1Q12分にK三輪のFGで先制。ディフェンスも相手パスオフェンスを封じ込め、前半を10-3で終える。後半第4QにはWR木戸のTDでつきはなした。関学は2014年1月3日に東京ドームにて行われるライスボウルで、社会人王者と日本一の座をかけて対戦する。

 ディフェンスで勝ち取った栄冠だ。関学が許したTDは試合終了と同時の一つのみと、関東一の日大オフェンス陣に仕事をさせなかった。しかし、この日の関学のデフィフェンス陣はフルメンバーではなかった。ディフェンスのエースLB池田がけがで出場を断念。池田のポジションにLB小野を、小野のポジションに一年生のLB山岸を置く布陣で臨んだ。

 欠場する池田の悔しさを晴らそうと4年生を中心にチームは奮起した。主将のDL池永は「池田の分まで俺がやる」と試合前夜に誓ったという。試合開始直後のプレーでQBサックを決めチームに流れをもたらし、計3つのQBサックを記録。小野もディフェンス陣に的確な指示を与え山岸も物怖じしないプレーを見せるなど、池田の穴を弱点とはしなかった。「池田にライスでプレーさせると4回生中心に思ってた、(ライスボウルに)つなげられてよかった」と試合後に話した池永。鳥内監督も「エースディフェンスを欠きながらも、みんなよくやってくれた」と選手たちを褒めたたえた。エースの欠場で崩れないチームの底力、そして結束をうかがわせる試合だった。

【第1Q】関学3−0日大
【第2Q】関学7−3日大
【第3Q】関学3−0日大
【第4Q】関学10−6日大
【試合結果】関学23−9日大

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