【サッカー】関大 インカレ出場決定的に
◇関西学生サッカー後期リーグ最終節(2013年11月30日 J-GREEN堺・メインフィールド)
<関西大2-0大阪産業大>全日本選手権(インカレ)出場の最後の1枠をかけた最終節。重圧を跳ね返すような会心の試合運びが4位の関大に白星をもたらした。5位のびわこ成蹊スポーツ大が順位を上げるには1日の試合で9点差以上での勝利が必要となるため、関大のインカレ出場はほぼ確実となった。
54分、FW和田が鮮やかなFKでネットを揺らして先制。81分にはハーフライン付近でMF篠原がボールを奪って速攻を仕掛け、ラストパスを受けた途中出場のMF佐々木がGKとの1対1を冷静に沈めた。
関西選手権を連覇した常勝チームは、今季途中3連敗を喫するなど失速。前期終了時点では6位にまで落ち込み、インカレ出場は絶望的かと思われた。どん底から猛烈な追い上げを見せた要因は「(チームが)機能するメンバーを選んでいたこと」(島岡監督)。
この日もその采配が当たった。攻撃が手詰まりして無得点で迎えた後半、開始から投入された佐々木は「自分が動いてかき回そうと思った」とFW原口の周りを細かく走り回り、相手守備陣を翻弄した。
和田も最前線からボランチへ2列下がった後半、本領を発揮。中盤でボールを落ち着かせて試合を組み立てた。「篤紀(和田)が活きたおかげで全体に余裕が生まれた」という原口もバイタルエリアを切り崩し、ファウルを誘って和田の先制FK弾を「お膳立て」。この日の2得点は「全員が動いてボールに関わった結果」という佐々木の言葉に表れている。
ようやくつかみ取れそうなインカレの出場権。それは、苦心しながらもチームの関係性を築いてきた1年間の成果とも言えるだろう。「出られるからには勝ちたい」と燃える原口の表情は、自信に満ちあふれていた。
【前半】関大0-0大産大
【後半】関大2-0大産大
【試合終了】関大2-0大産大
【得点】関大:FW和田(54分)、MF佐々木(81分)
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