【12月号掲載】全身就活 中
「しんどいことから逃げて自分の好きなことだけやってきたことをヤバいと自覚してください」『凡人内定戦略』の著者で、人気企業で働く武野光さん(23)は釘を刺す。自身も何もネタが無かったというが、その自覚から「人間性自己PR」に勝負をかけた。日常生活での自分の行動の共通点(=人間性)を見つけ、その行動の理由(=信念)を具体的に説明する方法。面接で他人と重複しない「人間性自己PR」は絶対評価で判断され、勝機を生み出せる。「バイトやサークルはしょせん学生がやっている自己満足で、実績が評価されるわけではない」と武野さん。大切なのは、その背景や理由を掘り下げて考えているかだという。 だが、もちろん人間性が合わないと判断される場合もある。自分を評価する企業を見つけるには、他人の倍以上は受ける必要があるという。武野さんは「グズグズと言い訳をして選り好みしてしまうのが非リア学生の悪い点。チャンスを増やすことが先」と指摘する。 苦手分野には発想の転換を。神戸大出身で鉄道会社勤務のMさん(22)は、自身を「人の空気をうかがう地味なタイプ」と分析する。グループ面接では1人の意見にみんなが流されていると感じ、それぞれの意見を丁寧に拾うことに徹した。「聞き上手キャラとして自分の役割を見つけることができた」。非リアに無いものを探すのでなく、自分にあるものをうまく生かすことが内定への大きな一歩になる。(1月号に続く) 【関連記事】全身就活 上 就活がつくる「意識高い系(笑)」 http://www.unn-news.com/news/201310034782
コメントを残す