関西学生サッカー前期リーグ第11節、関西学院大-桃山学院大が9月18日、J-GREEN堺で行われた。関学は桃山学大の好守に苦しんで得点を奪えず、0-2で完封負け。前期リーグを4位で終えることとなった。同試合は台風18号の影響で2日延期して開催された。

 リトリートで守備を徹底した桃山学大の壁を最後まで打ち破ることはできなかった。FW呉屋にはびっしりとマークが付き、得意の裏に抜ける形はほとんど作れず。88分にはCKからの呉屋のヘディングがバーに弾かれる不運にも見舞われた。リードを奪った後に守備を固めるというシンプルな戦い方で「前へ」のスタイルが封印され、課題が浮き彫りになる敗戦だった。

 リーグ得点ランキング1位の呉屋に厚いマークが付くのは「当然」と成山監督。それよりも、少ないながら作れた決定的なチャンスを決めきれなかったことに「強いチームなら悪い流れでもなんとかやってみせる」と不満げだ。

 失点が多い試合も続く。71分には、GK一森のキックミスで守備が乱れたところを桃山学大FW岡に詰められた。「自滅」という表現がふさわしい試合に成山監督は「今日のような負け方はいけない」。関西制覇という目標も一歩遠ざかった。

 次戦は前期第1節で圧勝した京都産業大が相手。関学のアイデンティティーである「前へ」の意識を取り戻す試合にできるのか。

【前半】関学0-0桃山学大
【後半】関学0-2桃山学大
【試合終了】関学0-2桃山学大
【得点】桃山学大:FW岡2(55分・71分)

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