「リベンジしたい思いでいっぱいだった」。選手たちはこう口を揃える。11日のリーグ戦第7節で完敗した相手との一戦。「準決勝というより、対桃山という気持ちで臨んだ」と話す島岡監督も安堵の表情を見せた。  関大は立ち上がりから堅さが見られた。なんとかボールを支配するものの、「前線での連携が不十分だった」と島岡監督。攻守の切り替えを徹底した桃山学大の守備陣をこじ開けることができない。逆に44分、不用意なファールで与えたセットプレーから先制点を許した。  後半、桃山学大の追い打ちをかけるような猛攻に遭う関大だったが、幾度ものピンチを防ぐうちに徐々に流れをつかみはじめる。67分、MF篠原の右サイドからのクロスにMF秋山一が合わせ、同点弾を決めた。リズムを取り戻した攻撃陣は何度もチャンスを作るが、90分のMF都竹のシュートは惜しくもクロスバー。延長戦でも追加点を奪えなかった。  そして迎えたPK戦、GK崔は冷静だった。「守備範囲にボールが来たら確実に止める」と覚悟を決めて臨んだ1人目、見事な読みでセーブ。一方の関大は4人連続で成功し、最後は5人目のFW久保が力強いキックでネットを揺らす。この瞬間、関大の2年連続の決勝進出が決まった。  この日守護神として大活躍だった崔は決勝へ向け、「100%勝つと思いあがってしまうと負ける。五分五分の中でどれだけいい試合にもっていけるかを意識して戦う」と静かに闘志を燃やす。主将のDF都並も「ここまで来たからには連覇を狙う」と意気込んだ。 【前半】関大0-1桃山学大 【後半】関大1-0桃山学大 【延長前半】関大0-0桃山学大 【延長後半】関大0-0桃山学大 【PK戦】関大5-4桃山学大 【試合終了】関大1-1桃山学大 【得点】関大:秋山一(67分) 桃山学大:宮崎(45分) この記事に関する写真はこちら:http://www.facebook.com/photo.php?fbid=609888879021116&set=a.588528491157155.1073741833.430773716932634&type=1&theater