強豪校を次々と下し絶好調の2位大体大に4位の関学が挑む構図となったこの試合。大きな実力差は見られなかったが、決定力が勝負を分ける結果となった。  前半は互角の内容だった。関学の攻撃の起点はボランチの関。前線へロングボールを送り、サイドも活用して攻撃を仕掛ける。しかし得点ランキング1位のFW呉屋へは厳しいマークがつき、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。逆に24分、FKからゴール前へ運ばれたボールを簡単に競り負けてしまい、先制点を献上。0−1で前半を折り返した。  「失点は残念だったが、やることは変えず90分でひっくり返す狙いだった」と成山監督。後半は大体大の攻撃をかわしつつ、流れを待つ展開に。だが数度訪れたチャンスを生かし切れず、77分には大体大のDF後藤に豪快なミドルシュートを決められ追加点を許す。さらに85分、DF海野が2度目の警告を受け退場。数的にも不利になり、後が無くなった。  それでもアディショナルタイム、果敢に敵陣深くまで攻め上がったDF福森からMF関、MF奥へとつないでシュート。バーに当たって跳ね返ったボールをMF永澤が詰め、意地の1点をもぎ取った。しかし反撃はそこまで。悔しい敗戦でチームは5位へと転落した。  敗れた関学にとって明るい材料となるのはMF泉の復帰だ。怪我でリーグ戦の欠場が続いていたが、この日は5試合ぶりに先発出場すると81分までプレー。持ち前の軽快なドリブルで大体大DFを翻弄し、関西選手権を前に復調をアピールした。成山監督も「関西選手権は重要な大会。切り替えて全力で臨んでゆく」と気合い十分だ。 【前半】関学0-1大体大 【後半】関学1-1大体大 【試合終了】関学1-2大体大 【得点】関学:永澤(※90+4分) 大体大:安田(18分)、後藤(77分) (注)得点時間の※はアディショナルタイム この記事の写真はこちら:http://www.facebook.com/photo.php?fbid=602466786429992&set=a.588528491157155.1073741833.430773716932634&type=1&theater