昨秋王者関学と1勝1敗で迎えたこの一戦は同志社柏原の独壇場となった。9回を3安打完封、関学に三塁を踏ませたのは最終回の1回だけという完璧な投球内容でチームに勝ち点をもたらした。 関学との第1戦、先発はこの日と同じく柏原だった。その試合、終盤に崩れ、負け投手だった柏原は「同じチームに2度は負けられない。リベンジの気持ちもあった」と気合いの入ったピッチングで6回まで関学打線にチャンスを作らせない。 7回、疲れのみえた柏原は先頭打者に四球、次の打者を供殺に打ち取るも、二死からまた四球。だが、頼れる右腕はこの場面でも強気だった。マウンドに来た小玉監督に対し「まだまだこれからです。まだいけます」と柏原。後続を切って取った。9回にも二死三塁のピンチを迎えるが、最後の打者は低めのストレートで二ゴロに。初回に味方が取った1点を最後まで守り切った。 人生で初めての完封に柏原は「嬉しい。これからの自信になる」と照れ臭そうに話す。今季3勝目を挙げた2年生右腕は今季大活躍だ。小玉監督も「将来のことを考えて、完投させたかった」と期待も大きい。 今節関学から勝ち点1を挙げ、近大、立命に追いつき勝ち点を2とした同志社。前日には國正、大家の両投手が好投、この試合は柏原が圧巻の投球だった。「嬉しい悩みができた」と小玉監督を悩ます盤石の投手陣を擁し、2年ぶりの頂点を目指す。 関学 000 000 000=0 同志社 100 000 00×=1 【関学】●宇都宮−山崎裕 【同志社】◯柏原−田中 この試合の写真はこちら https://www.facebook.com/photo.php?fbid=596727357003935&set=a.588528491157155.1073741833.430773716932634&type=1&theater