関西学生サッカー前期リーグ第3節、関西大-立命館大が4月21日、西京極総合運動公園補助競技場で行われた。関大は退場者を出すなど苦しい試合を強いられながらも、後半終了間際のMF篠原の得点で1-0と辛勝。開幕から3戦3勝となった。

 「今日も改善が見られず、全然ダメだった」と振り返るのは、この日アシストを記録した関大主将のMF都並。結果的に開幕3連勝を飾ったものの、快勝と呼ぶには程遠い試合だった。

 関大は序盤から主導権を立命に明け渡す展開。シュートを1本も打てない一方、前線から来る厳しいプレスに関大のDFラインはずるずると後退してしまう。30分を過ぎると徐々に守備のミスが増え始め、立命に幾度もチャンスを与えた。それでも何とか耐えきり、0-0で前半を折り返す。

 後半に修正を図った関大。セカンドボールへ素早く反応し、中盤でボールを保持して攻めの態勢を築いた。しかし決定機を作れず、77分には関大のDF寺岡がこの日2度目の警告で退場に。万事休すかと思われた89分、MF都並が放ったミドルシュートはMF篠原に触れてコースが変わり、ゴールマウスに吸い込まれた。そのまま逃げ切った関大は1-0で勝利を収めた。

 自身も絡んだ得点シーンついて関大主将の都並は、「(公式記録での得点者は篠原と聞き、)自分のゴールだと思った。残念です」と苦笑いしつつも、「寺岡の退場で10人になってからは相手が前に出てボールを取りに来た。そこで空いたスペースをひるまず狙ったことが功を奏した」と分析。辛うじてもぎ取った勝ち点3に、島岡監督は「チームの動きはよくなかった。メンバー同士の関係性を強めなければ」と気を引き締めた。

【前半】関大0-0立命
【後半】関大1-0立命
【試合終了】関大1-0立命
【得点】関大:篠原(89分)

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