初の試み「中日」開催
中日では、3回にわたる講座やワークショップのほか、京都の学生演劇を考えるパネルディスカッションが行われるなど、観劇にとどまらない催しを提供している。中日2日目となる6日は、旧小学校の音楽室を改造したステージを舞台に、京都府以外の4都府県から参加した学生劇団の公演が披露された。
「おうさか学生演劇祭」からの参加劇団、大阪芸術大「劇想からまわりえっちゃん」による「ピースの反対と言われたら」(脚本・演出、森山亮佑)は、演劇開始時刻の数分前から、脚本と演出を担当した森山亮佑さん(大阪芸術大・4年)が客席で寸劇を披露。独特の発言から作られた異様なムードのなか、自然とその流れに沿って本編が幕を開けた。本編では寸劇のコミカルさとうって変わり、牢屋に閉じ込められた兵隊と、1人の無垢な少女の不思議な世界観を見事に表現。森本さんは、講演後にステージで設けられたトークタイムでもジョークで観客を沸かせ、午後1番の笑いを起こした。
中日の企画を中心的に進めた、実行委員会の作道雄さん(京都大・4年)は、自身も第1回の演劇祭に出演したことのある経歴を持ち、それをきっかけに今回の運営に参加。本祭である前後半部のスタッフにも協力を仰ぎつつ、中日を盛り上げた。作道さんは「中日でも、思った以上の集客ができている。初の試みだけに多くのお客さんに足を運んでもらうことが目的だったので良かった」と喜びをあらわにした。
「開演2週間前は今の入りの4分の1くらいしか予約がなく、集客に失敗したかと思っていたが、ここまでは逆に予想以上の来客で驚いている」と話したのは代表の石井仁さん(京都大・3年)。4日までの前半部も、全2会場のうち片方が連日満席になるほどの盛況ぶりだったと振り返る。後半3日もほぼ満席になりつつあるそうで「最後まで気を抜かずに頑張りたい」と意気込みを再確認した。
中日最終日の7日は「何から観ればいいの?なんてもう言わせない!『古典芸能VS現代演劇の徹底比較大合戦!』」と題した催しが開かれるほか、6日に行われた4劇団の公演を再度観ることができる。また、後半部は8日から10日の3日間で、全体の最終日である10日には、京都学生演劇祭のグランプリが決定する。
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