3年ぶりの1部の舞台。 1年で再び2部に戻るわけには いかない。
その思いが残留を呼び込んだ。 

 前半、強風の影響もあり、思うような攻撃が出来なかった京産大。
シュートも枠を捉えることが出来ない。
一方、守備では被シュートは0本に抑え、0−0で前半を終える。

後半、依然ペースを京産大が握るも、62分。
審判の判定に抗議した古井監督が執拗な抗議により退席処分を受ける。
監督を欠くなかでの戦いになったが、
「監督もコーチも一緒に戦ってくれているのを感じた」と主将のDF西口。
予期せぬ展開にも焦りを見せなかった。
そして83分。FW坂本の左サイドの折り返しにFW松永が合わせ、待望の先制点を奪う。
逃げ切る体制に入った京産大だが、ロスタイム5分に痛恨の失点。
試合は延長戦に突入する。

延長前半、決定機をなかなか作れず苦しむも、98分にCKをFW中川がヒールで決め、2−1へ。
しかし、延長後半、リードを守り切れず、106分に再び追いつかれる。
刻一刻と試合終了の時間が迫る中、110分。
MF野島のクロスにFW中川が頭で押し込み試合を3−2へ。
中川の劇的弾が試合を決定づけ、激闘を制した京産大が残留を決めた。

 試合後、涙ながらに肩を抱き合った京産大。
主将の西口を筆頭に、応援席に挨拶するも涙が止まらなかった。

 西口は「みんなでモチベーションをあげて今日は戦った。
4回生が点を決めて、最高の終わり方が出来た。
最後まで諦めないで良かった」と笑顔を浮かべた。
1部で戦った今季については「みんな格上で、実力の
差は感じた。自分たちのプレーを出し切れなかった」と
しながらも、「結果的に最後を良い形で終われて
良かった」と話した。

●関西学生サッカーリーグ1部−2部入替戦(12月8日・J–GREEN堺)

京産大 3 0-0 2

京園大

1-1
(延前)1-0
(延後)1-1
FW松永(55分)
FW中川(55分)
得点者

DF吉田(95分)
FW村上(106分)

 

大産大 2 2-1 1

姫獨大

0-0
FW森脇2(12,18分) 得点者

MF廣利(2分)