近大 ベスト8進出ならず
敗北が決定した瞬間、選手たちは下を向き、少しのあいだ呆然と立ちつくした。関西リーグで連覇、関西インカレで優勝を果たし、関西3冠を手にした強い近大はそこにはいなかった。
第1セットは1点を取り合うシーソーゲームとなった。1点目は狙い通りセンター平田が相手のクイックを仕留めると、2点目でセッター下出谷がサーブを決める。出だしは上々だったが、サーブミスやスパイクミスで相手を突き放すことができない。終盤で2度セットポイントを握るも、最後は3連続で近大がミスを出し、26−28でこのセットを落とす。接戦をものにできなかったことで、第2、第3セットは相手に大きく点差をつけられる場面が多くなる。ブロックがつけずに簡単にスパイクを決められてしまい、プレーもかみ合わない。「全部決めてやるという気持ちだった」というサイド山近が要所でスパイクを決め、流れを呼び込もうとするも、先に25点を勝ち取ったのは早稲田大だった。
目標としていたベスト4には届かなかった。「勝ちたいという気持ちが足りなかった」とセッター小野主将。ベスト8の壁に阻まれ、悔しい結果に終わった。
この大会を最後に引退する4年生たち。山近は「自分たちの代で14年ぶりに関西リーグで優勝できてよかった」と4年間を振り返った。1年間主将を務め、チームを育てあげた小野は「後輩には、今年の成績を超えれるように頑張ってほしい」とエールを送った。
●全日本バレーボール大学男子選手権大会トーナメント4回戦(12月7日・東京武道館)
近大 | 0 | 26-28 | 3 | 早稲田大 |
25-22 | ||||
25-18 | ||||
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