このイベントは様々な活動をしている大学生に出会うことで、大学生の可能性を感じさせることを目標に行われている。会場は京都産業会館の3階と4階に分かれ、総勢9つの学生団体がブースを出展。各団体ごとに様々な展示やパフォーマンスをすることで、訪れた学生に日頃の活動の魅力を伝えた。この他会場には企業によるブース、3階中央にはステージが設置された。
 
活動報告と団体紹介のブースを出展した関西の女子大生団体「SHELLY」に所属する藤井海帆さん(関西学院大・2年)は「ブースに話を聞きに来てくれた人の中で、今度うちが行うイベントに参加すると言ってくれる人がいて嬉しかった」と笑顔で応えた。
 
また、ステージ企画で最も観客を集めたのが、立命館大の言語コミュニケーション専攻の学生によるアイドルユニット「GCP48」による、「AKB48」の完全コピーダンス。本物に引けを取らない愛嬌あるダンスに、会場からは「かわいい」の声が飛び交った。ステージを観た女学生は「本当にアイドルかと思うくらいかわいい人が踊っていてびっくり」と、そのレベルの高さに感心していた。ステージではダンスや音楽のほか、9月に本番を終えたばかりの「学生ドリームプランプレゼンテーション」によるプレゼンなども行われた。

 今年で2年目を迎える関西学生サミット。しかし、開催は慣習的に決まったのではなく、全くの白紙状態からのスタートだったという。今年度代表の田村優作さん(京都産業大・3年)は「実は昨年9月の第1回の前に、1度人数、資金、会場の問題などがあってうちの団体で開催できなかったイベントがある。開催するにはうまく労力を揃えないとならなかった」と苦労を語った。

 そこで田村さんをはじめとするメンバーが、今年度から力を入れたのがSNSでの宣伝。開催1か月前はかなりの頻度でtwitterの「つぶやき」を繰り返したという。そのかいあってか、当日は昨年以上の数の学生団体がブース出展を希望し、会場を彩った。締めくくりのステージ挨拶では、大きな声で場内に「ありがとう」と伝えた田村さんは、終了直後「実は今、開催できたことでものすごくほっとしている。でも、これからまたサミットがよりよくなるように考えます」と、早くも次回開催への成功を誓った。