苦しいストレート勝ち。奇妙な言葉だが、この言葉がしっくりくるゲームとなった。

今春王者ながら、西日本インカレトーナメント3回戦で今春リーグ6位の立命に敗れた近大。「全試合ストレートで勝利し、関西の王者は近代だともう一度認識させよう」(セッター小野主将)という強い意志のもと宿敵の立命に挑んだ。

試合は第1セットから激しい攻防が繰り広げられた。立命のクイックを止めることが出来ない一方で、近大もエース山近を中心にスパイクをたたき込む。22−20のところまで2点以上差が開くことがなかったが、最後にセンター中島の2連続ブロックなどで何とかこのセットを勝ち取る。第2セットに入っても激闘は止まない。お互いに一歩に譲らず点を交互に取り合う展開に。ここでも近大は終盤に相手のミスにも助けられ、25−23で2セット連取。最後までこの展開のままもつれ、第3セットも近大が取るも、25−22の接戦だった。

近大の光山監督は試合後、「西日本インカレと同じ雰囲気。(センターからの)スパイクが止められなかった」と反省しながらも「苦しい状況が続く中、イラつかず自分らのバレーが出来た」と確かな収穫を得た様子だった。

3戦を終え、誓い通り1セットも落としていない近大。このまま完全優勝を果たせるか、今後の展開に注目だ。
●関西大学バレーボール連盟男子秋季リーグ戦第3日(9月15日・大阪学院大体育館)

近大(3勝) 3 25-22 0 立命(1勝2敗)
25-23
25-22