「誰が抜けても全員でやろうと決めた」。サイド宮井はそう答える。春季リーグでも大きな活躍をみせた馬場に代わり、笹山がリベロを務めるなどレギュラーの編成もあった龍谷大。レギュラー選手の思わぬ怪我が多発した春季リーグを乗り越え、コートで声を掛け合うその姿からは、彼女たちのチーム力が垣間見られた。

 「5点先取を意識して戦った」と語るのはサイド加藤主将。第1セット、中盤に連続で反則を取られ思わぬ失点をするも、後半はセンター松崎のスパイクが光り、セットを先取。6連覇を目指す彼女たちの安定した力強さを感じさせた。
しかし流れは一転、第2セット序盤は相手の5点先取を許してしまう。中盤でも小さなミスが目立ち、試合をリードされる苦しい状況に追い込まれる。しかし、「セットへの執着心が出来た」とレフト吉野が語るように、終盤は粘り強い戦いを見せ、第2セットを獲得。そのままの勢いで第3セットも勝ち取り、見事なストレート勝ちを収めた。川島監督は「(選手たちが厳しい状況でも)頑張れるようになった」と振り返る。
4年生にとっては最後のリーグ戦となる今季、「4年生がリーダーシップをとらないといけない」と加藤。完全なる6連覇、そして既に照準を合わせているインカレに向け、彼女たちは更に力強く走り出した。

●関西大学バレーボール連盟女子秋季リーグ第2日(9月9日・武庫川女大体育館)

龍谷大(2勝) 3 25-16 0 武庫川女大(2敗)
25-22
25-21