本大会には、2月から3月にかけて東京・大阪・名古屋・福岡の4地域10ヶ所で行われた予選大会の優勝者が出場。当日配られたA4用紙を「折る」という作成方法のみで「最長飛行距離」「最長飛行時間」を競った。また「曲技飛行」部門では、事前に作成した飛行機を持ち寄り、構成や創造性、また飛行中のパフォーマンスなどで三名の審査員によって点数がつけられた。
 「最長飛行距離」で40.30mという記録を叩き出し優勝したのは渡辺一裕さん(立命館・1年)。立命館大での予選の結果に納得がいかず、桜美林大で行われた予選でリベンジを図り決勝へ進んだ。自己最高記録は予選までで22.50m。決勝では2倍近くも自己最高記録を上回る結果で見事優勝を手にした。
 渡辺さんの紙飛行機歴はおよそ8年。 小学校のレクリエーションなどで紙飛行機を作る機会が頻繁にあったという。しかし当日使用した紙飛行機はヤリ型で、意外にも基本に忠実に作られていた。また「飛ばした時は無心でした」と笑い優勝を喜んだ。
 渡辺さんは5月4日、オーストリアのザルツブルグにあるレッドブルが所有の格納庫Hangar‐7での世界大会に出場する。世界大会では世界90カ国以上の学生による闘いが繰り広げられる。渡辺さんは「とりあえず40mは超えたい。世界でも通用する飛距離を出せれば」と自信に満ちた様子で語った。