「一番しんどいところを抜けましたね」。試合後、澤井監督は嬉しそうに話した。5勝1敗で近大と勝率で並んだ状況。負ければ近大に優勝をほぼ引き渡すところで大産大がふんばり、優勝争いへの気合を見せた。
 

 甲南大は大産大の苦手とするチーム。昨秋リーグは決勝で惜しくも敗れ、優勝を引き渡した相手でもある。ブロックを得意とする大産大は、甲南大の素早いバレーになかなかブロックが追いつかず、苦しんできた。
 迎えた試合、大産大は序盤からサイド岡崎主将、サイド鈴木を中心にスパイクを打ち込み、25−22で大産大が第1セットを先取。その後甲南大の素早いバレーに流れを持っていかれかけたが、サイド富士本、鈴木らのブロックが後半から決まりだし、そのままフルセットまでもつれる展開に。最終セットでもブロックが合い、さらに富士本の活躍で3−2で大産大が接戦をものにした。「最後は産大らしく、ブロックが決まってよかった」とほっとした表情で富士本は話した。
 
 「負けられない試合だった」と岡崎が言うように、ここ一番の大事な試合で勝った大産大。試合後、澤井監督は「フルセットを勝ったのは大きい。今日はブロックの調子がよく、選手らの自信になった」とチーム状態の良さをうかがわせた。
 
次回から上位リーグが始まる。今日の試合結果により、優勝争いは現時点で2位の大産大と1位の近大のほぼ一騎打ちに。どちらが優勝に輝くのか、目が離せない展開が続きそうだ。

・関西大学バレーボール連盟男子春季リーグ第7日(5月6日・大阪商業大体育館)
 

大産大(6勝1敗) 3 25-22 2 甲南大(3勝4敗)
16-25
25-21
22-25
15-12