大きく力の差を見せつけたような展開の前半から一変、後半は京産大の怒涛の追い上げに苦しんだ。
関学は、PG渡邊の3Pをはじめとするアウトサイドからの攻撃を中心にゲームを組み立て、前半終了時には44−30と京産大を引き離す。

しかし後半に京産大の速攻が決まり出すと、第4Qには逆転を許してしまう。京産大の猛攻を前に、それまで得点源となっていた渡邊のシュートも思うようにリングに収まらなくなった。試合終盤ということもあり、スタミナの差で相手に走り負けるという場面も見られた。思うように得点が重ねられなくなると、ディフェンスでも前半ほどの勢いは見られなくなった。

それでも、「逆転されてもみんながディフェンスに集中し、自分たちの持ち味を発揮すればそれほど怖くはない」と主将のPG川嶋が振り返るように、高身長を活かした粘り強いディフェンスを続け、関学は流れを相手に奪われることなく再逆転に成功する。ディフェンスが本調子になりリードを奪った後はほとんど点を許さず、この日MVP級の活躍をした渡邊の外角からのシュートを中心に差を広げた。

川嶋は試合後、ルーズボール・ディフェンスに集中できたことを勝因に挙げ、「みんなの動きがよかった」と、満足気に話した。

●関西学生バスケットボール選手権

  1Q 2Q 3Q 4Q
関学 21 23 9 21 74
京産大 17 13 19 15 64