あきらめない姿勢が功を奏した。第1、2セットともに硬さの残る龍谷大。サーブレシーブやスパイクのミスが目立ち、なかなか波に乗ることができない。加えて第2セットは焦りも見られ、連続でセットを落としてしまう。しかしここで終わる龍谷大ではなかった。第3セットに入る前、川島監督は選手たちに「ブロックにかかっても良いから、思い切ってストレートを打て」と指示をした。そのおかげで「3セット目から吹っ切れた」(サイド吉野)。中盤では吉野やセンター赤星のスパイクで6連続得点をたたき出し、相手にプレッシャーをかける。大国大はサーブミスが多くなり、そのすきに逃げ切った龍谷大。25−21で第3セットを奪い返すと、そこからは龍谷大らしい拾ってつなぐ粘りのバレーで第4、5セットももぎ取った。
「根性と気合いで勝てた」と川島監督。第3セットから開き直ってプレーができたのが勝因であった。窮地に立たされても、そこから這い上がる精神力をチーム全体がつけ始めた証かもしれない。スタメンには1年生が3人。無限の可能性を秘めた龍谷大の次なる相手は現在2位の京都産業大だ。吉野は「勝ちにいくしかない」と気合い充分に話した。

・関西大学バレーボール連盟女子春季リーグ第5日(4月30日・千里金蘭大体育館)
 

龍谷大(5勝) 3 17-25 2 大国大(4勝1敗)
21-25
25-21
25-16
15-11