脚の血管再生へ近道開く
日本では、糖尿病などが原因で脚の末端の動脈に問題が生じ、血行が滞って脚の組織が壊死する末梢動脈疾患により、多くの人が下肢を切断せざるをえない状況が続いている。下肢切断以外の治療法として、これまでも細胞移植によって血管を新生させる方法があったが、糖尿病患者にはあまり効果が上がらないなどの欠点があった。
大阪市大らの研究では、移植する細胞がもとの血管の細胞につきにくいことに着目し、2つがつきやすくするための足場となる微粒子を開発した。この微粒子を移植細胞とともに筋肉注射すると、血管新生の効果が約7倍高まることが明らかになった。これにより、従来の血管新生療法の治療効果が飛躍的に高まることが期待される。2013年までに製造技術を確立し、2015年から臨床での試験を開始して実用化を目指す予定だという。
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