東日本大震災直後で、昨年のさくらよさこいは縮小開催。しかし、8回目となった今回は、出場者数、チーム数が過去最多に上った。また、従来の京都市役所付近だけでなく、京都市一大の桜の名所、左京区の岡崎エリアも今回初めて会場に。出場者数、会場の規模などどれをとっても過去最大規模での開催となった。実行委員長の小浦雅人さん(立命・3年)は「京都らしさを意識して会場を選びました。さくらよさこいで京都をより盛り上げたいです」と意気込む。そんな今年のテーマは、「満開の笑顔(さくら)京に咲け」。各会場を、出場者たちの桜のような舞いや観客の笑顔が埋め尽くした。
 
 神戸大の学生が中心のチーム、「神戸大学よさこいチーム山美鼓」に所属し、両会場での演技に参加した神田優作さん(神戸大・2年)は、「よさこいは夏のものだというイメージがある。でも、桜の下で踊れたことは、新鮮で楽しかった。平安神宮の目の前で踊れたし、こんな機会はめったにないです」と、嬉しそうに話した。
 
 祭の最後には、京都市役所前広場で、参加者や来場者がみんなで踊る「一時間総踊り」が行われた。さくらよさこいや、京炎そでふれなどのテーマ曲に合わせ、数百人が一斉に舞い、会場は大にぎわい。会場全体の一体感を保ちながら、祭が締めくくられた。