100名近い参加者が集まった今回の講演会。最初に同大経済学部の遠州尋美教授による「防災・減災のためのまちづくり」と題して、講演を行った。次に同大の学生たちによる活動報告が行われ、自分たちが得たことについてや、実際にあった体験談などが語られた。

そして、災害時の食事体験が催され、被災地の人々が実際に食べた乾パンやアルファ米と呼ばれる非常食を口にした。最後は震災を忘れないという願いをこめ、「3.11」とかたどったキャンドルナイトが開かれ、講演の最後を締めくくった。

被災地に赴き、がれき撤去などのボランティア活動を行った田中枝里子さん(大阪経済大・2年)は、「学生の間にしかできない、貴重な経験になると思って被災地に足を運んだ。被災地復興のために、関西からできることをやっていきたい」と意気込んだ。また、講演会に参加した石島よしこさん(72)は「学生のボランティア活動など実際に体験した人の話を聞くことが出来てよかった。運営並びに企画をやってくれたすべての学生たちにお礼を言いたい」と感謝の言葉を口にした。