被災前を模型で再現
東北の復興を願って開かれた今回の展示会。模型をつくるにあたり、全国から約250名もの学生が、みんなで一つのことを取り組む大切さ、そして見ている人々になにかを伝える模型をつくりたい、という想いを抱き、ボランティアに名を連ねた。
展示会では学生たちのボランティアによって再現された東日本大震災の14の被災地の復元模型や関西・西日本を拠点としている建築家32名による作品を展示。さらには明日の社会へのメッセージを込めたプロジェクトを紹介している。展示会には将来建築を志す学生や過去に震災を経験、そして実際にボランティアで東北に訪れた人々が多数を占めた。
模型をつくるにあたり、リーダーを務めた片岡憲男さん(神戸大・修士課程)は、「かなりの質を保ちながら作る必要があった。失われる前の東北の街をつくるにあたって、被災地の方々に失礼のないように正確に模型をつくる必要があった」と話した。
また、展示会に訪れ、東北で実際のボランティア活動を行ったという女性は「温かい心をもった人々がたくさんいる東北の復興に少しでも役立ちたかった。今回の展示会で自分が好きな東北がどのようなところだったかを確認できた」と、当時のことを振り返りながら語った。
【お詫びと訂正】
3月13日2時ごろまで、「全国から500名もの学生が」となっていましたが、「250人」の誤りでした。訂正してお詫び申し上げます。
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