関学のレシーブから始まったこの試合、いきなり関学が先制パンチをおみまいする。相手陣32ヤードまで攻め込んでからのオフェンスで、QB畑がスクランブルから投じたパスはWR和田へヒット。ノーマークの中、悠々とTDを決めた。一方の立命のオフェンスは歯車がかみ合わない。RB川端、井上が中央へのランでゲインを重ね、ショートパスでも前に進むが、ゴールラインを割ることができない。K佐伯が31ヤードのFGトライを失敗すると一気に流れは関学へ。10−0で迎えた第2Qにはまたしても畑から和田へのパスが通る。今回はカバーされたもののワンハンドキャッチでボールを逃さなかった和田は、そのままエンドゾーンまで走りきりTD。17−0とし、リードを広げる。

反撃に転じたい立命はQB谷口が自身の代名詞となったキーププレイを展開。しかしリーグ第5節で足を負傷していた谷口は2回のキーププレイの後、再び負傷し、サイドラインへ退いてしまった。そしてエースQBの代わりに入ったQB荒木が誤算だった。最初のパスプレーをインターセプトされると、リーグ第6節で見せた冷静なパッシングはなりを潜め、コントロールミスのパス失敗を繰り返してしまう。そうして立命がTDを奪えずにいる間に関学はK大西が23ヤードのFGを成功させ、第2Qを終える。

第3Qに入っても関学は攻撃の手を緩めることはない。畑のパスフェイクが有効に決まり、畑のキーププレイでゲインしていく。最後はRBへのハンドオフフェイクからTE金本へパスするとそのまま走りきりTDを奪い24−0に。その後もRB望月が44ヤードを走りきるTDを挙げるなど追加点を加えていく。第4Q残り約3分を残しての大西のFGトライでは美しい弾道を描いたキック長い滞空時間ののちゴールへ吸い込まれ、47ヤードFG成功となる。これで37−0と大差をつけた。

なんとか意地を見せたい立命は荒木から代わったQB山口がノーハドルを使いながらパスを投げ込み、試合時間残り約1分半のところでWR宣本へのTDパスを決めるも反撃はここまで。終始試合のペースを握り続けた関学が37−7の大差で立命を破った。

●関西学生アメフト第7節2日目(11月27日・大阪長居スタジアム)

  1Q 2Q 3Q 4Q
関学 10 10 7 10 37
立命 0 0 0 7 7

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
京大 0 17 0 27 44
関大 0 7 7 6 20

●リーグ最終順位
優勝 関学 7勝0敗
準優勝 立命 6勝1敗
3位 関大 4勝3敗
4位 京大 3勝3敗1分
5位 龍谷大 2勝4敗1分
6位 神戸大 2勝5敗
7位 同志社 2勝5敗 ※
8位 甲南大 1勝6敗

※神戸大と同志社大は勝ち星で並んだが、直接対決で神戸大が勝っているため、神戸大が6位、同志社7位となった。