第1セット開始から武庫川女大にとって苦しい展開に。サーブで陣形を崩され、相手のスパイクをなかなかとめることが出来ずに第1セットを落としてしまう。さらに、第2セットも同様にサーブで乱され、京都橘大のエースに頼らない全員バレーで第2セットも立て続けにとられてしまう。このままストレートで敗れてしまうと思われたが、ここでようやく本来の調子に。徐々に相手の攻撃や試合のリズムをつかみ、第3セット序盤から次々とスパイクを決めて流れを引き寄せる。さらにはセンター藤田主将が「ブロックを中心に練習した」と語ったブロックでことごとく相手の攻撃を防ぎ、2セットを連取。そしていよいよ運命の第5セット。武庫川女大が最初の2点をブロックで得点するなどの好スタートを切る。だが、優勝まであと3点というところで突如リズムが乱れ、連携ミスなどで追いつかれてしまう。しまいには相手のサービスエースが決まり、逆転されてしまうという展開に。それでも武庫女大はブロックや繋ぎのバレーで再度逆転、最後は京都橘大のスパイクがアウトとなり、3−2のフルセットで優勝を手にした。

練習試合などで何度も顔を合わせ、お互いを知り尽くしている相手との対戦。春、秋リーグを下位リーグで戦ってきた武庫女大にとって、京都橘大は格上の相手である。そんな相手に対し、「決勝とは思わずに、当たって砕けろの気持ちで臨んだ」と藤田。12月5日から始まる、4年生最後の大会である全日本インカレについては、保井監督は「ここまで来たら技術より気持ち。全日本インカレも今日みたいなプレーで戦いたい」と意気込んだ。

●関西バレーボール大学男女選手権大会(11月20日・天理大体育館)
 

武庫川女大 3 19-25 2 京都橘大
19-25
25-15
25-20
16-14