学生らは八木会場(橿原市)にて、大キャンパスワークショップと題し、地元の晩成小学校の生徒とHANARARTに訪れた観光客、地元住民とひとつの作品をつくりあげた。これは、東日本大震災、台風12号災害からの復興を願い「がんばろう日本」をテーマに、約1.8m×2.7mもの大キャンバスに来場者が花を描いていくもの。二日ほどでキャンバスがいっぱいになるほどの人気だった。中心円のところに小学生と学生が笑顔の生き物を描き、鮮やかで明るい作品となった。
また「まちゃお•まちゃこ」といったHANARARTのサポーターにも同短大の学生が参加。会場で作品の説明をしたり、来場者の質問に答えるかたちでイベントを支えた。「アートが好きなのでアートイベントを捜していた」と応募のきっかけを話すのは、同短大クラフトデザインコース専攻科の磯部玲香さん。インターネットで今回のイベントを知った。イベントのサポーターとしての参加は今回が初めて。「まちゃお•まちゃこ」はアート好きな社会人や年配の方、元美大生まで参加しており「作家さんや他のサポーターさんとの交流がためになった」と振り返った。同じくサポーターの西孝宏さん(奈良芸短大・2年)は「町屋の住民も『若い人と久々に話せた』と。世代を超えてアートで関われれば嬉しい」と感想を述べた。
同短大はHANARARTの一環として、八木会場で同窓会展や似顔絵描きイベントも行った。春日神社(橿原市)で開催された同窓会展ではOG•OBらの作品を同神社の社務所などで展示。来場者の目を和ませた。似顔絵描きは平田家で、洋画•日本画コースの学生らによって行われた。