立ち上がり、立命は流れを作れずにいた。前半、立命オフェンスはFGのミスやファンブル、さらにはパントミスで攻撃のチャンスを棒に振る場面が続出。QB谷口の負傷と2年連続リーグ戦で敗れている関大に対しての意識が立命に焦りを与えたといえるだろう。終始、自陣での攻防が続く戦況に見舞われ、押され気味で前半を折り返す。

しかし、立命の地力が発揮されるのはハーフタイム終了後だった。第3Q、K佐伯が確実にFGを決めて試合を振り出しに戻す。第4Qに相手のFGが決まり勝ち越しを許してしまうが、QB荒木のプレーは実に落ち着いており、鋭いパスで少しずつ敵陣を侵食していく。残り時間約4分、荒木のスクリーンパスをWR岡部がレシーブ、そのままエンドゾーンまで走り切り、TD。一瞬の隙を突き、逆転に成功した。 最後はディフェンス陣が集中して相手オフェンスをしっかりまとめて試合終了。チームはこれで6連勝を飾った。

試合後、米倉ヘッドコーチは「今日の両チームの闘いは『死闘』と呼ぶのに相応しい」と選手たちを労った。また「荒木は彼のMAXのプレーをしてくれた」と司令塔荒木の活躍を称賛。エースQB谷口の不在にもかかわらず、接戦を勝ち抜いた選手層の厚さを見せ付けた立命。最終戦では関西学院大との地力勝負が見ものだ。

●関西学生アメフトリーグ第6節1日目

  1Q 2Q 3Q 4Q
立命 0 0 3 7 10
関大 3 0 0 3 6

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
龍谷大 0 21 14 13 48
同志社 0 0 7 0 0