無傷の5連勝。この日も自慢のバックス陣が相手へ襲い掛かる。FB塚本、CTBハベアらが力強い走りで独走トライを決める。しかし合計8トライをあげての快勝にも小松監督、SO立川主将からは笑顔は見られなかった。「個人技のトライが多い」と小松監督。「大学選手権に出るのは当たり前のこと」(立川)と全国での勝利を求めるチームが目指しているのは、チーム一体となって相手を崩して奪うトライだ。一部、崩してのトライも奪ったが、満足できるレベルではないという。

また試合運びにも全国への意識が垣間見えた試合だった。関西でも屈指のフォワードを誇る大体大相手に、モール、ラックで勝負を挑む。立川が「関東を意識できる相手」と話す大体大のフォワードに対し、前半にはモールからトライを挙げるなど押し負けないという気持ちの強さが見られた。

一方で、この日はハンドリングのミスが目立った。バックスのパス回しでボールをこぼすなど、これまであまり見られないようなミスがちらほら。大体大の反応も良くこぼしたところでボールを奪われるなど、決定的な場面には至らなかったが「少ないチャンスで取らないことを考えるとまだまだ」(小松監督)とこれからの戦いへ向け不安を口にした。

●関西大学ラグビーAリーグ第5節

 天理大  51 23-0 5

大阪体育大

28-5