優勝をかけた第8節1戦目は両チームのエースの投げ合いとなった。試合は5回、立命が連打で1点を先制。投げてはエース徳山が同志社打線に得点を許さず、立命が勝利した。

「完封できたのは僕だけの力じゃない。バックに助けてもらった」という立命先発の徳山。その言葉通り、野手の堅い守りがあってこその勝利だった。

徳山は初回から毎回走者をだすも、捕手山村の盗塁阻止などの好守に助けられピンチをしのぐ。そして立命が1点を先制した5回裏、またも徳山のピンチを守備が救う。連打から一死2,3塁と一打逆転の状況の中、打球はフラフラっと右翼へ。ファールゾーンで捕球した右翼手の保母の体勢が悪いと見た3塁走者は本塁を突く。しかし保母からの正確無比な送球が本塁上の山村のミットへ吸い込まれ、見事アウト。好送球で得点を阻止した。その後、立命はリードを守りきり1−0で勝利。優勝に大手をかけた。

山村は5回の守備について、「重点的に練習していたプレーだったので余裕があった。応援で声が通らない中、近くにいる人が声をかけることで連携がうまくできた」と振り返り、先発の徳山は「粘る投球ができた。春に比べ、精神的に成長した。明日は絶対勝ちたい」と力強く話した。

悲願の優勝まであと1勝。明日の試合に期待がかかる。

●関西学生野球秋季リーグ第8節1回戦(10月23日・わかさスタジアム京都)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
立命 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
同志社 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

【立命】○徳山−山村
【同志社】●平川、國正−小林