前半は、新生同志社の独壇場だった。これまで3季連続で敗れている関学相手から5トライを奪取。宮本監督が「のびのびやっているときの彼らのボールまわし はすごい」と称賛するほど、圧倒的な攻撃力でスタンドを魅了。4分にはHO日野がラックから抜け出し、関学ディフェンスを物ともせず、中央にトライ。その 実力を見せつけた。
 
 しかしながら、後半には今季の課題があらわになった。「攻撃の面で雑になった ところから、ミスが出た」(宮本監督)。ディフェンスの面でも、ミスが続き、関学を勢いづかせてしまった。気づくとロスタイムで、1点差。最後は相手が PGを外し、追いつかれることこそなかったが、危ない試合展開になってしまったことは否めない。
 
  「集中しているときにミスは起こらない。これを80分間続けられるかがポイント」と宮本監督が話すように、今後の同志社がさらに躍進するためには、その点 が重要になる。だが、今季はこれで昨年の上位チーム相手に3勝1敗。「まだまだ強くなりますよ、このチームは」と宮本監督。古豪の完全復活にスタンドが沸いた。

●関西大学ラグビーAリーグ(10月23日・宝ケ池競技場)

同志社 32 29-17 31

 関学

3-14