大産大 フルセット制し最終戦へつなぐ
エース岡田が風邪をひいて試合には出られなかったものの、その岡田と対角である3年生のサイド岡崎がチームを引っ張った。大産大のスタメンには190㎝を超える長身選手が多い。しかし岡崎は181㎝とこのチームにいれば比較的小柄な選手。その身長差を感じさせることのない活躍ぶりだった。
第1セットは完全に大産大のペースだった。相手ブロックに的を絞らせないセッター合田のトスワークで、スパイカー陣はおもしろいように点を稼ぐ。さらに序盤では9連続得点をあげる安定感も見せる。そのうち、4得点は岡崎の手によるものだった。フェイント、スパイク、そしてブロックと様々な攻撃で相手を翻弄し、その上相手のミスも手伝って、17—25という点差で軽々とこのセットを取る。
しかし大商大は西日本インカレ以降一度も勝利を奪えていない相手。第2セットからは慣れてきたのか要所でブロックを決められる。大産大はチャンスでまわってくるサーブもミスが目立ち、なかなか波に乗ることができない。そのまま勢いに乗った大商大を止めることができず、第2セットを落としてしまう。
セットカウント2—2で迎えた最終セット。序盤は大商大リードで試合が進んでいた。しかし11—12の場面から岡崎や、センター川口主将のスパイクで3連続得点をたたき出すと、一気に相手をねじ伏せた。
岡崎は以前「同じ相手に3度も負けたのは悔しい。もう同じ相手には負けられない。気を抜かないで戦いたい」と話していた。この言葉通り、どちらが勝ってもおかしくないような状況で、最後まで気を抜くことなく勝利を手繰り寄せた。
23日は甲南大と優勝をかけて戦う。「今までと同じように、サーブで崩してチャンスを広げたい」と語る澤井監督。その冷静な言葉の裏に、3連覇という文字がめらめらと浮かび上がっていた。
●関西大学バレーボール連盟男子秋季リーグ(10月22日、佛教大体育館)
大産大(8勝1敗) | 3 | 25-17 | 2 | 大商大(5勝4敗) |
19-25 | ||||
25-22 | ||||
20-25 | ||||
15-13 |
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