関大 有終の美飾る
「4回生がいい形をつくってくれてうれしかった」藤田監督はこう試合を振り返った。4年生にとって、最後のリーグ戦となった対京大2回戦。4-0で迎えた6回、代打高月の左越適時三塁打で2点を追加すると、その後も山田晃の犠飛などでこの回一挙6得点。投げては先発の寺本成が6回を無失点に抑えリーグ戦初勝利。4年生の活躍で9-0の快勝でリーグ戦を締めくくった。
関大にとって秋は悔しいシーズンとなった。「自分たちのやろうとすることがなかなかできなかった」と小林龍主将。春季から課題であった、あと一本が秋季でも出ず、競り負けることが多かった。それでも第2節の対関学戦では粘りの野球で1点差ゲームをものにし勝ち点を獲得。「諦めないでできた試合。僕にとっては最高でした。」と振り返った。
主将としてチームを引っ張った小林龍。「(みんなに対して)ありがとうしか出てこない。」とチームメイトへ感謝の言葉を話した。
リーグ戦最終戦を快勝で飾った関大。「(この勝利を)しっかり受け継いで来春には優勝できるように。」と指揮官は来季の優勝を誓った。
◎関学 雪辱を果たす
前日の試合で近大に惜敗した関学。今日はその雪辱を果たす試合となった。
近大の先発は今日勝てば20勝となる中後、対する関学の先発は飛嶋と両チームエースの投げあいとなった。
チームを勝利に導いたのは投打で活躍した4年生エースの飛嶋だった。
関学は初回、守備の乱れなどから1点を先制されるも2回、8番飛嶋が右前適時打で1点を返し同点に。好投を見せる飛嶋だったが5回、二死満塁のピンチを迎える。しかし「覚悟を決めて投げられた」と得意のスライダーでピンチをしのぎ、6回を1失点に抑えた。その後、両チーム同点のまま迎えた6回、関学は現時点で首位打者である5番谷の二塁打で勝ち越しに成功。その後も1点を追加し、中後をマウンドから引きずりおろした。また、9回にも連打で3点を追加、投げては継投したボイランがリードを守りきり6−1と快勝した。
先発した飛嶋は「結果を気にせず、気持ちを入れて投げられた。明日も気迫を持って投げたい」と意気込んだ。
この試合で1勝1敗となり、勝負は明日に持ち越された。明日の試合も目が離せない。
●関西学生野球秋季リーグ第7節2回戦(10月16日・皇子山球場)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
関学 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 6 |
近大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
【関学】○飛嶋、ボイラン−山崎裕
【近大】●中後、小出、横田、森田、松田−田中祐、原田
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
京大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
関大 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 0 | × | 9 |
【京大】●山敷、平井−新実
【関大】○寺本成、吉田雅、近藤、秋本−矢野
コメントを残す