リーグ戦のために4年生を温存したい大産大は1年生中心で試合にのぞんだ。相手は1回戦でVチャレンジリーグに所属する近畿クラブスフィーダを倒した市立尼崎高校。試合は序盤から市立尼崎のペースだった。センターからのコンビネーションが鮮やかに決まり、大産大のブロックは完全にふられた。対する大産大はサイドからの力強い攻撃ですがりつくも、18ー25で第1セットを落とした。

 続く第2セットも、鈴木のライトからのバックアタックやセンター千原らの速攻で得点を重ねたが、相手の3枚ブロックや時間差攻撃を決められ、流れは市立尼崎に傾いた。終盤にはミスが連発しサーブでも崩され、うまく攻撃につなぐことができなかった。

 
 
「日頃の練習不足の結果があらわれた」と話す大産大の澤井監督。全国でも十分に戦える高校生チームのベストメンバー相手に、若手選手の課題がみつかった試合であっただろう。

1年生のライト鈴木は「自分が試合に出るときに存在感を出す必要性を感じた。苦しいときに自分がなんとかしたい」と語った。

 

 秋季リーグでは、現在7勝1敗の大産大は22日に大阪商業大戦を迎える。西日本男女バレーボール選手権大会以来一勝も奪えてはいないが、澤井監督は「キャプテンも怪我から復帰しベストメンバーがそろった。次の一戦は勝てる」と次の大商大戦での勝利に自信をうかがわせた。

 ●天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会近畿ブロックラウンド2回戦(10月15日、京都市体育館)

大産大 2 25-16 0 乱侍気
25-18
 
 
 

●3回戦

大産大 0 18-25 2 市立尼崎高校
17-25