試合は、立命の初出場1区池田が健闘し、8秒差の1位で好発進。続く2区藪下も10分9秒で区間タイをマークし、3区竹中も20分52秒で区間新をマークする。試合は完全に立命のペースだと思われた。

しかし、4区で波乱が起きる。区間の後半、8月に世界陸上を経験したばかりの佛教大吉本が、50秒差でリードしていた立命を抜き去り先頭にたった。この区間が3回目となる(か、昨年6区で競り合った)立命岩川を抑えた吉本は20分52秒の区間新をマークし、5区竹上にたすきをつないだ。その後、徐々にリードを広げ、約1分半の差をつけて佛教大がゴールテープを切った。

 
 
 レース後、吉本は「(3区が帰ってきたとき)あそこまで離れてるとは思わなかった。自分でも厳しいかなと思った」と話す。駅伝は個人よりもチームで戦う種目。「優勝したかったから」という思いが結果に繋がった。

今大会1、2位の佛教大と立命は第29回全日本大学女子駅伝対校選手権大会への切符はすでに手にしている。「ここで走ることによってチーム全体で見えてくるものもあるし、自信になるから」と話す吉本は、「毎年メンバーもちがうが、みんなが調整して優勝できたら」と全日本への意気込みを語ってくれた。

また、全日本大学女子駅伝の常連である京産大、大阪学院大、関西大は着実に出場権を得、6位の神戸学院大は4年ぶり10回目の出場権を得る活躍を見せた。

 

【総合成績 】
 1位 佛教大    1時間37分31秒
 2位 立命館大   1時間38分59秒
 3位 京産大    1時間39分45秒
 4位 大阪学院大 1時間41分36秒
 5位 関西大    1時間43分53秒
 6位 神戸学院大 1時間45分16秒  

 
 

【最優秀選手 】 吉本 ひかり (佛教大)
 
【区間賞】
 1区(3.9キロ) 池田 睦美  立命館大 12分20秒 区間タイ
 2区(3.3キロ) 薮下 明音  立命館大 10分9秒 
 3区(6.5キロ) 竹中 理沙  立命館大 20分52秒 区間新
 4区(6.5キロ) 吉本 ひかり 佛教大  20分52秒 区間新
 5区(3.3キロ) 竹上 千咲  佛教大  10分41秒
 6区(6.5キロ) 竹地 志帆  佛教大  21分47秒