先発に転向し3試合目の登板となった工藤。「全体的に球も走ってないし、調子はあんまりよくなかった」と話すように、5回まで毎回得点圏に走者を進められる苦しい投球。それでも、要所を締め得点を許さない。

3-0と3点をリードして迎えた8回。安打と四球で無死満塁とされると、代打高月の適時内野安打で1点を奪われ、なおも無死満塁とピンチは続く。しかし、「ピンチは苦手ではないので自信をもっていった」と、井上貴を併殺打、青山をニ塁ゴロに仕留め、併殺の間に1点を失うも、この回を2失点で切り抜ける。

3-2と1点リードで迎えた9回。初の完投をかけ工藤がマウンドへ。「正直最後は苦しかった」と話したものの、きっちり3人で抑え、見事に初完投勝利をあげた。

今季から先発を務める工藤。「先発としての不安はまだある」と話す一方で、「完投は自信につながる」と満足気。松岡監督も「成長はかなり期待できる」と工藤を高く評価した。

●関西学生野球秋季リーグ第5節2回戦(10月3日・南港中央球場)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
関大 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2
立命 0 0 0 0 0 1 2 0 × 3

【関大】●山本−矢野
【立命】○工藤−山村

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
京大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
関学 2 0 1 0 3 0 2 0 × 8

【京大】●田中英、小野輝−小野太
【関学】○飛嶋、永島、正田暁、ボイラン−山崎裕