展示されている24基は、同大の1年生830名全員がそれぞれ35名程度のチームに分かれて制作したもの。角材や針金、和紙などを使ってつくられ、形と紙の色の濃淡のみで表現された。それぞれのチームが構想段階から議論を重ね、完成までには数カ月を要したという。

 
「無限」を表現した作品を制作し、14日に行われた審査発表で優秀賞として選ばれた班のリーダー、森川史崇さんは「まとめるのが大変でしたが、いい作品を作るためにミーティングにミーティングを重ねました」と誇らしげ。また、バベルの塔とスペースシャトルを同時に配し、「空を目指す様子」を表現した作品を制作したクラスのメンバー、高井一城さんは「全員が納得できるような案を詰めていった。(ライトアップの時には)点灯するかどうか不安だったが、本当に安心した」と笑顔で話した。
 
点灯式に訪れた、近所に住む鵜殿義男さん(75)は、「この活動が京都の年中行事の一つになってほしい」と話した。