大阪桐蔭高では夏の甲子園に出場し優勝。3本塁打、15打点の大会記録を更新するなど一躍ヒーローに。その後関西学院大では1年時から4番打者を務め、4度ベストナインを獲得した。スラッガーとして常にチームを引っ張り続ける萩原選手にお話を伺った。

−高校時代は華々しい活躍をされましたね。今、08年夏の大会をどう振り返られますか。

萩原 甲子園は出来すぎてましたね。実際あんなにホームランを打てると思ってなかったです。自分たちの代の桐蔭は弱いと周囲から言われていて。みんな周囲の評価を見返してやろうという気持ちが強かったんだと思います。勢いがありましたね。優勝したら急に先生たちが優しくなりましたね(笑)。

−大学では4度ベストナインを獲得しましたね。

萩原 大学に入学した時の目標がベストナインと首位打者だったんです。一年でとれたのはなぜかわからないんですが。昨年の春リーグで一度落としてから「絶対取ってやる」という気持ちが強くなった気がします。今季は前半調子が悪かったので正直狙ってなかったんですが、それでも獲得できたのは嬉しかったですね。プロになるには小手先だけではダメですからね。

−練習量もかなりされているんですか。

萩原 学校の授業もありますが、だいたい朝から夜までしてますね。今はずっとランニングで下半身を強化しています。練習がない時でも野球の事を考えたりしてしまいますね。野球が大好きなんです。

−チームメイトからも慕われていますよね。

萩原 しょっちゅういじられますよ。後輩からも「ハギさん」って言われますね。あと自分は体格が恵まれているので「ターミネーター」ってあだ名付けられたり(笑)。でも堅苦しいのは好きじゃないので気にならないですよ。下級生にはのびのび野球をしてほしいんです。優しいだけじゃダメかもしれませんが、その分野球頑張って引っ張っていきたいですね。

−今後の萩原さん自身の目標を聞かせて下さい。

萩原 3年生なので、この一年かなり重要な時期になります。ベストナインも大切ですが、それよりもプロで通用する力をつけたいです。周囲から期待されるような、魅力のある選手になりたいですね。

−ありがとうございました。最後に、萩原さんにとって「野球」とは何でしょうか。

萩原 野球は僕の人生そのものです。僕から野球をとったら何も残らないですからね(笑)。

はぎはら・けいご●1990年7月16日生まれ。京都府出身。181cm82kg。大阪桐蔭高では3年時に4番として第90回全国高校野球選手権大会優勝に貢献。進学した関西学院大では1年春からリーグ戦に出場し、3年春までの5シーズンで4度のベストナインを獲得。